カミングアウト【第4回・書き起こし】

皆さん、こんにちは!このチャンネルは、日本のどこかで平凡に生きるトランスジェンダー、ユウキとあんどうというアラフォーが、LGBTQに関する話題はもちろんのこと、日々感じるささやかなあれやこれやを気ままにおしゃべりするチャンネルです。

今回のテーマは「カミングアウト」

あんどう:というわけで、今回のテーマ「カミングアウト」。まあ、身近な話題です。トランスジェンダーとかね、LGBTQ+の方にとっては。で、なんか結構最近、芸能人の方とかがカミングアウトすることが多いというか、多様な方々が活躍している世界になっているかなと。

ユウキ:うん。

あんどう:若い芸能人の方とかタレントさんとかを見てると時代は変わってきたなと思うし、すごく頼もしいなぁと思いながら日々テレビを見てるんですけど。まあ結構前になるのかな?AAAの與(あたえ)さん。

ユウキ:うん。

あんどう:彼がねえ、カミングアウトしたっていうのは、僕は結構衝撃というか、感動したんだよね。スターだもん。やっぱり人気のグループのメンバーがゲイだっていうことを、カミングアウトしたっていうことって結構大きいなぁっていう風に思っていて。

ユウキ:うん。

あんどう:で、まあちょっと一部なんだけど、彼が言った発言をちょっと紹介したいと思います。

ユウキ:はい。

あんどう:(発言代読)「カミングアウトを決意する前は、2つの道だけしかないと思っていました。1つ目は本来の自分を受け入れることなく、エンターテイメントの世界にい続けること。もう1つはエンターテイメントの世界から退いて、世間から隠れてひっそりと暮らすことでした。でもたくさん、たくさん考えて、3つ目の選択肢にたどり着きました。それはゲイということを公表した上で、エンターテイメントの活動を続けるということです。ありのままの自分で生きていくことで、大好きなエンターテイメントの活動を諦めたくなかったんです。僕はこれを機に全く違う人間になってしまうわけではありません。むしろこのことを打ち明けたことによって、本来の自分をわかってもらえる。ファンの皆さんとの距離が縮まることを本当に願っています。」ということを涙ながらというか、本当に勇気を持って語ってて。僕、このニュース見た時も本当びっくりして。

ユウキ:これを聞いた時に、すごく辛かっただろうなぁって思って、心が痛くなったというか。

あんどう:うん。

ユウキ:やっぱり芸能人の人とかって、雑誌のインタビューとか、テレビのインタビューとかでも恋愛観とかを聞かれることってあるじゃないですか。

あんどう:本当ね。

ユウキ:そういうところで、今までどういう気持ちで答えてたんだろうとかって想像すると、ぐっと心が痛くなるというか。だからこそ、この「本来の自分をわかってもらえる、ファンの皆さんとの距離が縮まることを本当に願ってます」っていう言葉がより一層リアルに響いたというか。

あんどう:はい。

ユウキ:ご本人的にも、本当の自分を応援してもらいたいっていう風に思うだろうし、そこでもらえる応援っていうのが本当に自分に向けられてるものなんだって、より感じることができるんだろうなっていう風に思って感動しました。

あんどう:うん。

カミングアウトは「するべき」ことなのか?

あんどう:彼は別にカミングアウトすることが正義だっていうことはもちろん言ってないから。

ユウキ:うん。

あんどう:それはその状況に応じて、言える状況で言いたいって思うんだったら言えばいいと思う。無理して言って辛い思いをしたりすることもあるし、言ったからかっこいい、言ったからすごい、っていうことじゃなくて、自分の生活とか自分の軸を中心に考えてもらって。

ユウキ:うんうん。

あんどう:やっぱり慎重になることだからさ、カミングアウトって。

ユウキ:うん。慎重になるよね。

あんどう:慎重になるし、疲れるし。

ユウキ:疲れるし、言わなくてもいいんだったら別に言いたくないよね。

あんどう:うん。

ユウキ:與さんがカミングアウトしたっていうニュースが流れた時も、たぶんいろんな意見があって、「わざわざこんなことを言わなくてもいいじゃないか」とか「聞きたくないよ」みたいな意見もあったと思うんですけど。

あんどう:はい。

ユウキ:言わなくてもいいんだったら、言いたくないですよって思うよね。

あんどう:うん。

ユウキ:だけど、そういうことの前に、そもそも男性だから女性が恋愛対象って決めつけられて「どういう女性が好きなんですか?」っていう質問とかが日常の中にあるから、どうしても言わざるを得なかったんだろう、と。いろんな人がいてあたり前だよねっていう価値観の中だったら、わざわざこんなこと言う必要もたぶんないと思うので。

あんどう:うん。

ユウキ:言わなくて済む方が本来はいいですよね。

「言わなくてもいい」社会の理想

あんどう:なんか究極ただの個性っていう捉え方っていうか、別に言っても言わなくてもいい、みたいな。話の流れでパートナーのことを聞かれたから、「ああ、いや俺ゲイだから男性と付き合ってて」とかさ。

ユウキ:うん。

あんどう:聞いた人も「ああ、そうなんだ。男性が好きなんだね」みたいなさ。

ユウキ:うん。

あんどう:「ふーん」みたいな。で、そのまま話を続けていくみたいな、もう「俺、北海道出身なんだよね」というのと同レベルぐらいに。

ユウキ:うん。例えば(LGBTQの人たちは)左利きの人と同じぐらいいるって言われたりとか、AB型の人と同じぐらいの割合でいると言われていて。

あんどう:うん。

ユウキ:ちなみに、私の幼馴染が左利きなんですよ。

あんどう:はい。

ユウキ:一緒に野球をやる時に、例えばグローブを買いに行こうっていう風になって、幼馴染は「俺は左利きなんだよね。左用のグローブ探さなきゃ」ってパッて言うわけじゃないですか。

あんどう:はい。

ユウキ:こっちも「あ、そっか。そうだね」で終わるじゃないですか。そのぐらい自然だったらいいですよね。もう、わざわざ言わなくても済む日本になってほしいなっていう風に思います。

社会の無関心と同性婚をめぐる誤解

ユウキ:あと、少し前に政治でも「隣に住んでてほしくない」とか「同性婚を認めると社会が変わってしまう」っていう発言があったと思うんですけど。

あんどう:はい、ありましたね。

ユウキ:もう、変わらないから。大丈夫ですよっていう。

あんどう:だから俺思うんだけど、ああいう政治家の発言とかって、たぶん真剣に考えていないんだと思う。考えたことがないんだと思う。

ユウキ:うん。

あんどう:たぶん真剣に考えて、ちゃんと文献を読んだり、ある程度時間かけて勉強したら、たぶんさすがにそういう発言は出ない。まぁ根強い偏見を持ってる人だったら、別だけど。

ユウキ:うん。

あんどう:そういう人だったのかもしれないけど。結局、まぁちょっと強い言葉にならないように気をつけたいんだけど。

ユウキ:うん。

あんどう:マイノリティのことを、見る時間を割いてないんだと思うよ。全くシカトしてるんだと思う。

ユウキ:うん。だから別に、同性同士の人たちの結婚を認めたからって、今結婚を認められてる人たちの権利とか何かが損なわれるわけではないし。

あんどう:うん。

ユウキ:皆さんは皆さんのままなんですよ。

あんどう:うん、そうだよね。

ユウキ:「自分の権利を認めてほしい、っていうのを押し付けすぎなんだよな」みたいなコメントとかもあったりすると思うんですけど、世の中には。

あんどう:ありますね。

ユウキ:でも押し付けとかじゃなくて、認めてほしいとかじゃなくて、あなたたちは何も、今持っている権利は(何も損なわれないので)心配しなくて大丈夫ですから。

あんどう:うん。そう、普通に生きて、っていうね。

ユウキ:そうそう。

あんどう:ということで、第4回目はこの辺りで失礼させていただきたいと思います。

ユウキ:はい。ありがとうございました。

あんどう:ありがとうございました。